
Webデザイナーって稼げるの?年収、必要なスキルは?
2019.10.24
どうも、自称Webデザイナーの私です。
経験とスキルは(たぶん)人並みです。フリーランスとしても駆け出しなのでまだまだです。正直偉そうに語れるようなご身分ではないのですが、「なりたいな~」と思っている人や「独立したいな~」と思っている人をSNSなどでよく見かけるので、自分なりの経験をふまえて書いてみようかなと思い立ちました。
私の場合はWeb制作一筋ではなく、クライアントの依頼によっては別のこと(ディレクションやマーケティング)をやったり、こういったブログや別のメディアサイトでの収入もあるので、年収やら具体的な数字は平均を引っ張って来ています。
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Webデザイナーは稼げる?
結論から言うとピンキリです。
…などと言っていると参考にならないので!調べてきましたよ!
Webデザイナーの平均年収
転職サイト等の情報を見比べてみるとおよそ、平均250~500万円ほど。
Webデザイナー“だけ”で超高給取りになるのはなかなかハードルが高いようです。実際私のWeb制作での収入もこの範囲に収まります。
Webデザイナーの年収はどうやったら上がる?
組織に所属しているか否かで若干変わってきますが、大体以下のような理由で、フリーランスの場合は受注できる案件の単価、会社員の場合は転職時の月収がアップします。
- 実務経験の有無
- 持っているスキル
- 実績
- センス
簡単に解説と、私の考えを書いていきますね。
クライアントはこんな事考えてるんじゃないかなーという妄想と、私が依頼するならこうなるなという予測も含まれています。
未経験者にはハードルが高い「実務経験の有無」
- 実際にクライアントから依頼を受けて制作した経験
- 制作会社で勤務してチームプレイをした経験
ざっくりとこんな感じの事が重要視されています。
「未経験者にはハードルが高い」という見出しを付けましたが、正しく言えば「未経験者にはハードルが高い(と思いがち)」といったところ。
フリーランスであれば単価を下げれば依頼してくれるところもありますし、もしくはWeb制作会社のアルバイトでもやれば経験は経験です。
経験の質を問われるとアレですが…重要なのは“あるか・ないか”だと思っているので、大手企業が相手でなければ後述の「スキル」「実績」次第で何とかなると思います。1と0には大きな隔たりがあるのですよ!
持っているスキル
近頃は“デザインだけ”のWebデザイナーは少ないです。グラフィックデザインの傍らにWebデザインを行う方もいますが、メジャーなのはコーディングを兼ねたWebデザインです。
フリーランスで「Webデザイナーです」と言った場合には、大体のクライアントはデザインとコーディングをセットでやってくれる人だと受け取ります。
最低限必要なスキル
- デザイン制作ソフトの操作
- HTML
- CSS
デザイン制作ソフトはフリーランスなら何でも構いませんが、会社員として働く場合はAdobe製品を導入している所が多いので慣れておくと吉です。
以前はPhotoshopまたはIllustratorでデザインするのが主流でしたが、ウェブやアプリのデザイン制作に特化した『Adobe XD』というのがめちゃくちゃ便利なので個人的には激推しです。
Adobe公式で月額契約をする方法が主ですが、裏技的な方法ですとAmazonのセール時期に時々○○%OFFになってたりしてお得なタイミングがあるのでその時に購入するのもオススメ。
言語はHTML、CSSのマークアップ言語が使えれば最低限のウェブ制作が可能になります。ランディングページなどはこれらが使えればなんとかなるシーンも多いですね。ただし、これだけだと柔軟性に欠けるのでWebデザイナーとして高い収入を得るのは難しいです。
あったほうが良いスキル
- JavaScript
- PHP
- CMS(WordPress・EC-CUBEなど)
- SEOの知識
- UXへの意識
このあたりは少しハードルが上がります。
JavaScriptやPHPは自分で使えると単純な単価アップに繋がります。特にPHPはそれなりの規模であるウェブサイトを手掛ける可能性も上がります。
最低限、JavaScriptとPHPがそれぞれ“どんなことが出来るのか”というのを把握しておくだけでも提案の幅が広がります。場合によっては外注すれば良いんですよ…!
CMSも同様で、特に近頃はWordPressを導入する企業や事業者が増えたので、触れるのに越したことはありません。
そして、SEOを意識したデザインとコーディングができるか、というのは非常に重要になります。GoogleやYahoo!検索経由のマーケティングを重要視するクライアントも多く「SEOわかります」というのは感触が良いです。
そのSEOと深く関わりのあるUXについても同様です。サイトの目的やゴールに合わせて、見栄え(サイトの外観)を取るか、見やすさを取るかバランス良く比重を変えられると良いですね。
このあたりの前提知識をちょこっと入れておくだけでも提案に説得力が出てきますし、より幅広い視野でWeb制作の全体像を見ることができます。
マーケティングの知識なんかもあると良さそうですが、そこまでいくとWebディレクターなんかの役割になってきそうなので割愛。
実績
いわゆるポートフォリオです。これが充実していると受注できる単価が上がります。
どんなものを作ったか、どんなクライアントと取引したのかというのが注目されます。
フリーランスは下請けが多くなかなか堂々と公開できない場合もありますが、具体的にどんな役割で、何を使って、どんなことをしたのか、というのを文字で書くだけでもOKです。
あまり実績のない方は、自分で自分のウェブサイトを作ってそれがポートフォリオです!というのも全然アリ。
その際は検索経由での集客を考えるのであれば出来ることに限界はありますが、基本的には自分の技術力を注ぎ込みます。
比較的大きめの実績を重ねたい場合はランサーズやクラウドワークス、小さめの実績はココナラが受注しやすい印象です。特にココナラは駆け出しの頃にお世話になったので好印象。
センス
ここで言う“センス”はデザインであったり、ソースの分かりやすさであったり、クライアントの意見を反映させるさじ加減であったりします。ずばり、個人的にはかなり広義で挙げています。
一端として分かりやすい例で言えば、クライアントが“本当にやりたいこと”を汲み取って提案をします。
デザイン案を提出した後にクライアントから出た修正案を愚直に取り入れるのではなく、目的を汲み取って別の表現で直したり…とか。
例:赤色に変えてほしい→(目立たせたい)→文字を大きくした
効果測定にはこんなツールが便利ですよと紹介したりとか…、こういう構造にすると制作費用が抑えられますよ…とか。
良心的に対応していると信頼度が上がって、結構単価の良い案件をリピートしてもらえます。経験上。
しかし、無茶な要求を何でもハイハイ聞いたり、過剰に色々サービスしてあげるのはあまり良いことではありません。詳細は省きますが、そういう事をしていると自分の首が締まっていきますので…!クライアントにとっても、それが当たり前になってしまったりするんですよね。
そのあたりのバランス感覚もセンスですね。数をこなしてあらゆるセンスを磨いていきたいところ。
Webデザイナーになるのは簡単、お金を稼ぐのも簡単、高給取りになるのは厳しい
デザインが好き、コードを書くのが好き、という私にとってはWebデザイナーになってしまえば何とかなるし、お金も生活するくらいには稼げる!という職業です。
収入を増やしたいのであれば、Webディレクターを目指したり、副業で自サイト運営をしたりするのが現実的でしょうか。
(私は主に後者です)
決して楽ではありませんし、フリーランスなのであれば責任も伴う仕事ですが、リモートワークも可能な職業なので満員電車や都心の高い家賃から開放される夢のある仕事です。
東京の年収300万と、地方の年収300万だとちょっぴり感覚は変わりますよね?
あっ、最後にもうひとつ。
制作で素材を使うときには権利関係によーーーく気をつけてくださいね!!