
映画『ボヘミアン・ラプソディ』が最高に素晴らしかった
2019.01.03
イギリスの超有名ロックバンド「QUEEN(クイーン)」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を綴った映画『ボヘミアン・ラプソディ』を元旦に観てきました。1月1日でも満席!さすがクイーンといったところ…?
話題になっていたのは知っていたのですが、天の邪鬼な性格と出不精な所が災いして出遅れた感は満載ですが、ほんとーーーーーに良かったのでこの熱い気持ちを残しておきたく。
ネタバレもあります。フィクション(脚色)が多少入っているとは言え、以前からフレディの特集を組む番組もちょいちょいあったので大まかにどんな人生を歩んできたのか知っている方は少なくないかとは思いますが…。
堂々とネタバレする映画のストーリーあらすじ
世界待望!伝説のバンド<クイーン>のフレディ・マーキュリーの華やかな成功と波乱万丈の人生を描く。クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務め、32もの不朽の名曲が主としてフレディの歌声で甦り、心臓に鳥肌がたつほどの感動を呼び起こす。
ボヘミアン・ラプソディ – ネタバレ・内容・結末 | Filmarks映画
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QUEEN結成から有名になっていくまでの過程、同性愛者としての自覚と孤独感への苦悩、共に歩んできた仲間たちとの不和、エイズの発覚、そして本当に大切な“もの”に気付き、メンバーや周りの人たちとの絆を深めて、再びステージに上がる…というのが大まかなストーリーです。
完全な真実…というわけではなく、多少の脚色やフィクションは加えられているようです。
ボヘミアン・ラプソディを観た感想
普段映画の感想綴ったりしないので表現力の無さが顕著に現れています。ご容赦を。
QUEENの楽曲については母が若い頃から大ファンで、私も小さい頃からCDやDVDを聞いたり観たりしていたので、よっぽどマイナーな曲で無い限りはイントロだけでどんな曲かは分かる程度には知っています。もちろん聞いただけでワクワクするくらい大好きですよ!
観ていて「お、おお…!?」となったのはメンバーを演じている俳優さんのソックリ度!特にブライアン・メイ役のグウィリム・リーとジョン・ディーコン役のジョー・マッゼロ。フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックは前歯強調のための詰め物感と、とんでもない眼力の強さ故にソックリとは言い難いですが、放つオーラと振る舞いで段々とフレディに見えてくるから不思議。
余談ですがラミはナイト・ミュージアムよりも「UNTIL DAWN」というホラーゲームに出てくるジョッシュのモデル役のほうが印象に残っている私。ゲーム自体は(映像規制の雑さ故に)賛否両論でしたが、ジョッシュの雰囲気はすごく良かったです。
映画俳優たちとメンバーを比較している記事も見つけたのでご参考までに。
音響についてはQUEENの音楽を使ってるのだから良くて当然ですよね。そして各楽曲が流れるまでの過程やパフォーマンスも音楽のイメージにピタリとはまっていて違和感なく、最後まで流れるように観ることができました。
フレディと言えば同性愛と性交渉による感染と思われるエイズが印象的ですが、映画では同性愛については生々しい表現を極力避けていたように感じました。リアリティや重苦しさを表現するにはもってこいの題材に思えますが、フレディの音楽に対する姿勢と苦悩、QUEENというバンドと周りの人達との絆に重きを置いて描いていたように思えます。同性愛をテーマにした映画でないので当然っちゃ当然だけども…。キスシーンなんかもありますし、もちろん描写が無いわけではありませんが、やけにあっさりしていて“受け入れやすい”なと。
QUEEN、カリスマ、音楽、人間関係、コンプレックス、ゲイ、エイズ…。フレディ・マーキュリーの“要素”ではなく、“彼自身”に敬意を持ってクローズアップした映画だからこそ、こんな雰囲気になったのだろうと解釈しています。
劇中のメンバー同士の掛け合いも、音楽で繋がっている絆を感じられてとても良かったです。皮肉の効いた返しもイギリス人らしさ(偏見かな…!?)があって好き。
そしてラストのライブ・エイドの迫力は文句なしです。シチュエーションは異なりますが、映画『セッション』のような爽快感が突き抜けていきました。
スタッフロール最後の曲は『The Show Must Go On』、ブライアン・メイが作りフレディ・マーキュリーが収録した最後の曲です。最後の最後までグッと来る、余韻に浸れる映画でした。
現在のクイーンメンバー
上は映画のメイキング映像。50秒から本物のブライアン・メイとロジャー・テイラーが出てきます。いやあ…ロジャー・テイラーはおじいさんになっても男前ですね…。
観終わって帰宅した後に、フレディ追悼コンサートの再生を開始してしまった…。こちらは、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ、レッド・ツェッペリンのロバート・プラント、ザ・フーのロジャー・ダルトリーなど大勢の音楽スターたちがクイーンの曲を続々カバーしていくライブです。
フレディのいるクイーンが一番なのはもっともですが…、各ゲストのクイーンに対する愛やフレディへの尊敬の念を感じることができ、素晴らしいライブとなっています。
前座の「エクストリーム」のクイーンメドレーも好き。